FX上達のための3番目の近道


 

 

 

 

 

 

このサイトではFXで利益を出すために必要な戦術として
バルサラの破産係数とMTF(マルチタイムフレーム分析)を
集中的に取り上げてきました。

というのもこの2つは損失を防ぐ防御のツールとして素晴らしいからです。
FXというのは負けずに粘っていれば
自然と利益が積み上がっていくゲームなので

破産係数2%を厳守した上で
長期足のトレンド支配下で、短期足のエントリーを繰り返していれば
絶対に大きく負けることはないと申し上げてきましたし
実際にこれまで負けてばかりだった方でも
この2つを守っていればトータルで勝ち組に回れるはずです。

 

しかしFXの戦術というのはこの二つだけではありません。
バルサラとMTFが、柔道の受け身や戦場の塹壕のように守備のツールだとしたら
当然、攻撃の手段としての武器も欲しくなってくるところですよね。

 

それで今回の記事では
最も基本的で最も破壊力のある攻撃手法を紹介したいと思います。

 

地味なので少しめんどくさいと思われる方もいるかもしれませんが
内容自体は誰にでもできることですし
むしろ初心者の方は受け入れやすいと思います。

 

また、FX経験が1年以上あって勝ちきれない方には
もしかするととても大きなチャンスになるかもしれませんので
是非面倒くさがらずに実践してみてください。

 

それでは始めさせていただきます。

 

 

今回は、過去のチャートを数多く見ることによって

トレードの力を増強していこうという戦術についてのお話です。

 

お恥ずかしい話、私が初めてFX取引を始めた20年ほど前は
今のようにブログでFXを解説している人などいませんでしたし
私自身がずぼらな人間ですので
チャートすらろくに見ずにトレードしては損を繰り返していました。

 

現在では環境はだいぶ良くなって
動画サイトでテクニカル分析の丁寧な解説をする人も出てこられて
お金をかけずともかなり高度な分析方法なども入手できるようになりました。

ところがこれほど学習の環境が良くなったにもかかわらず
FXの新規参入者の90%は相変わらず3ヶ月で撤退していくという
20年前と比べてトレーダーの成績の方は全く良くなっていません。

 

こんな矛盾がなぜ起きるのでしょうか?
情報を伝えるハードウェアや
情報を教える技術者の側のスキルは上がっているのですが
肝心の教わる側の人達はやはりいつまでも受け身だからなのです。

 

FXは数学や経済の知識で特に難しいことは何も必要ありませんし
義務教育を終わっている成人の方であれば
本人の努力次第でいくらでも稼いでいけるシンプルなマーケットです。

 

もっともシンプルで難しくないからといって
簡単で努力がいらないというわけではありません。
取るか取られるかの相場である以上は
気を抜いて適当にやっていれば今持っているものを取られてしまいます。

 

そこで私が皆様に自信を持ってお勧めできる正攻法な訓練は

過去のチャートをゆっくりと眺めることによって
FXの値動きやボラティリティを肌で感じることです。

ボラティリティとは金融商品ごとに細かい定義があるようですが
ざっくりと言えば価格の変動量のことです。

 

過去の1時間足や5分足などをゆっくりと眺めていると
まず一番最初に気づくのは
「この通貨ペアは1日でこのくらい動くのか」と目に入ってきます。

 

これは結構大事な感覚で
エクセルなどに過去のデータを抜き出して調べてみたりすることとともに
実際のチャート画面として変動幅を体で覚えるということもとても重要です。

 

損切り位置を決めたりする場合には
前回の安値や高値に逆指値をする場合が多いですが
そういった場合も体感的にボラティリティが身についていると
大きな失敗を避けることができます。

 

それから過去のチャートを観察してみることの2つ目の利点は
チャート分析の力が格段に上がっていくことです。

 

ダブルボトムやダブルトップ、三尊、その他のプライスアクションや
グランビルの法則、エリオット波動など
テクニカル分析の学習を進めていくと色々な知識が増えていきますが
こういった知識は実際のチャートに当てはめてみないと力になりません。

 

日足の次に世界中の人がガン見しているのが60分足だと思いますが
この60分足のプライスアクションを過去のチャートで見つける練習をしておくと
実際の現在進行中のチャートに突然現れてきて
それがそのまま利益につながったというようなこともよくあります。

 

過去のチャートは数値的なエクセル表のものも
実際に動いてきたチャートにしても宝の宝庫です。

FX相場が動いていない週末になると私などは何をしていても
とりあえず開いているモニターでドル円やユーロ円などの60分足を流しています。

 

実は初心者の方が環境認識などで一番早く玄人っぽくなるには
過去のチャートをたくさん見ることが最も近道だと思っていますので
週末にお時間のある方は過去のチャートをめくって巻き戻ししてみて
次の一手を自分ならどうするかなど
詰め将棋的な修練を積むのもとても効果的だと思います。

 

 

 

投資はよくスポーツや戦場に例えられることがありますが
この過去チャートを丹念にめくっていくなどという行為は
野球や剣道で言えば素振りに当たるような
最も基礎的で効果の高い練習方法なのです。

 

地道でそれほどすぐに効果を感じられるような練習ではありませんが
繰り返せば繰り返すほど基礎体力が上がっていきます。

スポーツの場合は大抵の場合は少年少女を相手に
経験豊富な指導者がつきますので
初歩の段階で素振りやランニングなど
基礎的な運動能力を高める練習が取り入れられて
それらが出来上がった後に高度な練習や
高価な練習機材などが導入されていくものですが

 

FXなどの投資の場合は、多忙な大人の初心者が相手であり
高価な教材や大金を使ったリアルトレードも自己責任ですぐに可能です。
非常に残念なことですが
私が常々申し上げているバルサラルールや日足トレンドげ厳守理論
そして今回取り上げた、ナマのチャートの観察など
基礎体力をあげていく練習はすべておろそかにされています。

 

 

私自身が過去に購入した高価な教材やセミナーなど
半分以上は全く役に立たないものでしたが
中には「習熟すれば成績が良くなるのではないか」と
思われるものも少しはありました。

しかし今になって考えてみると
そういったものというのは高価な筋力トレーニング機材だったり
プロのスポーツ選手が使うようなランニングシューズであったり
当時の私にはもてあます代物だったなというのが率直な感想です。

 

そして私自身が安定して利益を上げられるようになった今
そういった高度な知識を使うことがあるかというと皆無です。

 

私のトレードについて少し述べておくと
基本的にはこのサイトで述べていることをそのままやっているだけなのですが

まず毎朝、日足を丹念にチェックしていきます。
私は専業の投資家ですので、環境認識には相当時間をかけていますし
東京マーケットの時間には相場がそれほど動かないこともあって
気が付くと午後のかなり遅い時間まで
日足やそれ以上の週足月足を見ていることもあります。

 

半分は趣味のようなものですから
そんなことを真似する必要はないとは思いますが
ただ、日足だけは丹念に毎日チェックして
方向性がよくわからない通貨ペアに関しては
トレードに関わらないという判断を下していくことはとても大事です。

 

一般的にFXの取引と言うと上がるか下がるかを予測するという
印象を持っている方が大変多いと思いますが、これは誤解です。
大きめのファンダメンタルズ分析に注意を払った上で
長期足を基準にしてロングかショートかの目線を決めて
短期足で有利な場所でエントリーをするということであれば
実は自分で決められることというのはほとんどないですよね。

 

自分が出すであろう答えはすでにチャートに結果が書いてあるわけですから
自分に求められる決断というのは実はそのずっと手前にあって
それは「その通貨ペアでトレードするかしないか?」という点が一番大事なんです。

 

朝一番に日足のチェックを始めて
最も明白にトレンドが出ている通貨ペアだけをピックアップしていれば
資金管理以外の部分でミスがあったとしても
強引に利益が出てしまうことが多いですし
負けてもせいぜい微損で終わります。

 

逆に言えば、朝一番の日足のチェックをきちんとできない人は
(別に日本時間の朝に限る必要はありませんが)
どんなにトレードが上手でも長期的に勝ち切ることはできません。

 

長期足に逆らった取引をしていると
いつか必ず大損に見舞われることになるからです。
もちろん正攻法でFXに挑戦していても長期足が反転して
中損の痛手を負うことはごくまれにあります。

しかしトレンドが出ている日足の反転に巻き込まれるなどというのは
数ヶ月に一回あるかないかのレアな出来事ですから恐れる必要はありません。

もしも日足が止まるべきサポート・レジスタンスで止まらなかったりした場合は
それが分かった瞬間にその通貨ペアは撤退して、しばらくの間は放置です。

 

これは日足に限ったことではありませんが
自分が推測していた方向と逆に為替レートがブレイクしてきた場合には
とにかく全て決済して様子を見ることです。
こういう時には間違ってもナンピンしたりドテンしたり反応してはいけません。
そもそも自分の推測が外れているわけですから
なぜ外れたのかもわからないうちにトレードするべきではありませんし
推測が外れたことによって自分の判断力も鈍っているはずです。

 

これは小さなトレードでも言えることですが
損切りがかかった場合は一旦その通貨ペアからは離れた方が良いです。
私の経験上でもいくら日足や4時間足でサポートされてると言っても
目の前の5分足で強烈な勢いが出ている場合などは
逆らってもいいことはありませんし
もちろんその逆にドテンして取り返そうなどというのは全くの論外です。
損切りを抜けてしまったら最低でも、東京・ロンドン・ニューヨークと
場所が切り替わるまでは再エントリーは避けるようにしましょう。

 

さて、チャートの時間軸はどこが一番重要なのかというお話をしましょう。
もちろん一番重要なのは日足ですよね。

世界中のFXトレーダーはもちろん毎日目を皿のようにして見ていますし
ユーロドルやドル円の日足ともなると
ダウ30や日経平均をはじめとして他のすべての相場にもダイレクトに響いてきます。

丸暗記するまでもないとは思いますが
ユーロドル。ドル円、ユーロ円、豪ドル円、ポンドドル、ドルスイス
この6種の通貨ペアの10年分くらいの日足の大まかな動きや
ボラティリティの変遷などはざっくりと頭に入っていると楽だと思います。
ボラティリティが頭に入っているとフィボナッチなどを引かなくても
大体の折り返し地点の予想などがついてくるようになってきます。

 

実際にやってみると分かりますが日足の10年分などというのは
大した量ではありませんので是非暇を見つけては親しむようにしてくださいね。
情報商材などを見ると各通貨ペアの特徴などが出ていることが多いですが
正直言ってあまり役に立ちません。

何と言っても自分の目で直接見るのがトレードには一番役に立ちます。

 

それからその次となるとやはり60分足でしょう。
60分足になると当然日足の24倍の量になりますので
覚えようとしたりするとかなりしんどいですが
60分足の場合は動きそのものを覚えるというよりは
ボラティリティの経過を目で追っていくという感じでいいと思います。

 

なにげにこの60本足のチャートを追っていく練習も
数を重ねると強烈に勝率の底上げに繋がります。
もちろん時間や能力に余裕があればこれ以下の15分足や5分足などにも
親しんでおくことはとても良いことだと思います。

 

さてもしかすると、ナマの過去チャートをチェックするなどというのは
随分回りくどいことをすると疑問に思われる方もいるかもしれませんが
通貨ペアごとの特徴や、市場の特徴などをもっともらしい言葉で
解説した文章というのは読めば知識を得たような気になるかもしれませんが
私の経験上ではあまり役に立っていません。

 

何百枚何千枚何万枚に及ぶ過去チャートの記録を
1ページから2ページの文章にまとめてしまったとしたら
それは書き手の主観がかなり入ってしまうので
マーケットの本当の姿とは一致しない場合が多いからなのです。

 

それと共にたくさんのチャートにあたってみると
ダウ理論やグランビルの法則、移動平均線のパーフェクトオーダーなど
昔から使い古された手法をうまく使うための感覚などが身に付いてきます。

 

ブログや動画サイトなどで色々な方が
FXの手法について教えていらっしゃいますが
皆さんどなたもFXで常勝になるためには2年ないしは3年くらいかかると
おっしゃっている方が多いようですが私は違うと思います。

 

自分以外の他人からFXマーケットの特徴などを教わったりすると
上達するのに何年もかかると思いますが
自分自身で生のチャートを見ていくようにすれば
3ヶ月もあれば少なくとも負けない程度の実力がつくと思うのです。

 

実際のところ私自身は初期の頃、自分で過去チャートを見ることをしなかったので
丸2年ぐらいはマイナスの成績を続けていました。
それがある週末たまたま遊び半分で過去のチャートを空回ししているうちに
通貨ペアごとのボラティリティが頭に飛び込んでくるようになり
さらに時間軸を変えたりして繰り返しているうちに
マルチタイムフレーム分析の破壊力に気づくことができました。

 

センスの良い人であれば、すぐに気づくことだと思うのですが
私の場合はチャートを自分で見るということに数年かかってしまったので
ご縁があってこのサイトをご覧いただいている皆様には
そのような遠回りをすることなく
自分の目でチャートを掴むという習慣をつけていただけると幸いです。

 

最後に注意点として
チャートの動きを自分の目でつかむというのは
ソフトを使ってバックテストをするということとは全く違うのです。

 

もちろん自分が作り出した手法が機能するかどうか
コンピューターに任せてバックテストするということも有意義ではありますが
結果だけを見ても自分のトレードの学習にはなりませんので
私がここで提唱している過去チャートのチェックというのは
あくまでも自分の手と目で過去のチャートを巻き戻したり早送りしたりして
自分の中に生きたデータとして取り込んでいくことを指しています。

 

過去チャートのチェックというのは今回書いたことだけのことではなく
他にも様々な情報を取り出すことができるのですが
今回ピックアップさせていただいた
ボラティリティとトレンドの把握の練習だけでも勝率はかなり上がるはずですので
トレードのない土日には是非チャレンジしてみてください。