FXで勝ち続けることは簡単ですが、FXを人に教えるのは難しい

現在ではブログやYouTubeなど
無料のコーチングも含めて

 

有料のセミナーや教材類なども含めると
数限りない量のFX情報が溢れています。

 

私も時々、冷やかし半分で教材を買ってみたり
YouTubeで有名トレーダーの意見を聞いたり
しているのですが

十数年前と比べると素晴らしく進歩しました。

 

まれに粗悪なものもありますが
現在では昔と違って
本名顔出しが当たり前ですので
ぼったくりのような教材やセミナーは
あまり見かけなくなりました。

 

実際のところ
私が初心者の時にこのようなものがあったら
楽に上達することができただろうと思うような
素晴らしい教材もたくさん出てきました。

 

ところが

 

FXが上達する環境は
15年前と比べると何百倍も整ってきたのに
負けて市場から退却する人の割合は
依然として90%とも95%とも言われています。

 

これは一体どういうことなのでしょうか?

まあ、よくよく考えてみれば
当たり前だと気づきましたので
その辺のことを少しメモしておきたいと思います。

 

 

皆さんはBNFという方をご存知だと思います。

ほとんどの方がご存知だと思いますが
知らない方のために少しだけ説明しておくと

 

今から10年ほど前に
大学生がアルバイトで貯めた数百万を元手に
証券取引で100億円を超す資産を作り上げました。

 

彼は自分の売買をリアルタイムで2ちゃんねるで発表したり
テレビの取材を受けて
質素な生活スタイルを包み隠さず報道されたりと

年齢が20代前半だったこともあって
いわば一世を風靡した伝説的投資家です。

投資家界の大谷翔平と言っても構わないでしょう。

 

なぜ大谷翔平選手と比べるかと言うと
BNF氏も二刀流なのです。

 

若くして数百億円の利益を上げて
表舞台から風のように去っていったBNF氏ですが

 

2ちゃんねるの住人だった時代には
頻繁に自分の取引を公開して
質問を受けたりすると実直に丁寧に答えたりしていました。

 

有名になった後もテレビの取材を受けたり
大企業の経営者と対談するなどしていましたが

もったいつけることなどは全く無く
彼の説明は常に単刀直入であり
証券取引の手法に関しても
とてもわかりやすい説明を繰り返していました。

 

普通は大金を儲けた投資家というものは
身の危険を考えて自分の存在を伏せたり
もったいつけて思わせぶりな発言をしたりするものですが

 

BNF氏の場合は全くの自然体で
投資の話になると穏やかですが嬉しそうに
マスコミに答えていたのをよく覚えています。

 

BNF氏は証券取引が神がかっていると同時に
自分の能力の源を他の人に分け与えるのも
大好きだったのです。

そういう意味で大谷翔平選手と同じく二刀流なのです。

 

 

さて
投資の世界でも野球の世界と同じく
二刀流はとても難しいらしく
つまり
一流のトレーダーが教えるのが上手いかと言うと
必ずしもそうではありません。

 

BNF氏もジョージソロス氏もトレーダーとしては
二人とも超一流なのは世界中の誰もが認めています。

 

しかし投資の教師としてはどうでしょうか?
言葉が悪くて申し訳ありませんが
私の個人的見解だと
BNF氏は熱心で優秀な教師ですが
ジョージソロス氏は説明不足が多いボンクラ教師です。

 

本稿を読んでいらっしゃる方は
ほとんどがFXの熱心な初心者の方だと思いますが
よく頭に入れておいていただきたいのは

 

一流プレーヤーだけどボンクラ教師というのは
ソロス氏に限らず世の中には大勢います。

 

もちろん本人には悪気はないのでしょうが
自分がわかりすぎているがために
教わる側の状況への配慮が足りないというのは
日常茶飯時になっています。

 

具体的に言うと
ダウ理論やマルチタイムフレーム分析が
体に染み込んでいない初心者の方に

プライスアクションを使ったスキャルピングや
時間帯による相場変動の傾向の違いなど教えても

基本通りのスイングや投球がまだ身についてない子供に
振り子打法や変化球の投げ方を教えるようなものです。

 

 

基本的にFXの場合は3つのことだけを守っていれば
延々と勝ち続けることができます。

 

・マルチタイムフレーム分析を意識する
・損切りを最重要視し、破産に向かわない
・極端なニュースが出たら売買を中止する

 

具体的な中身については他の稿に譲るとして
今ここで言えるのは
この3つを意識的に守っていれば
週や月でトータルで負け越すというのは絶対にありえません。

 

もしかするとごく稀に交通事故のように裏目が続いて
微損で負け越すこともあるかもしれませんが
これも別稿に書きましたように
破産確率に関わるルールを守っていれば
回復不可能なほどの傷を負うこともないはずです。

 

実は私がこのサイトを作った一番のきっかけが
このことなのですが
世の中にFXに関する素晴らしい情報が増えすぎてしまったために
上達が遅くなってしまった人が増えているような気がします。

 

 

毎日ひたすらに日足と1時間足と5分足に集中して
パーフェクトオーダーで波に乗って
崩れたら降りるということを繰り返していれば
勝ち金も積もって行きますし
トレンドを探知する能力も長けて行くのですが

 

なまじ素晴らしい教材や
一流トレーダーのセミナーを受ける機会が増えてしまったために
初歩の段階で何が必要かということを
繰り返し学習するという機会がなくなってしまいました。

 

90%以上の新規参入したFXのトレーダーが
数ヶ月のうちに資金を全て失って
FX市場から去るというのは有名な話ですが

 

それは取りも直さず
ほとんどの新規参入者の方たちが
最も重要で基礎的なことを知る前に

破産しているということなのです。

 

単なる知識としての情報を教えるのは簡単です。
複雑なテクニカル分析の手法やプライスアクションについて
知識を伝達するだけならば
人間がやらなくてもインターネットの電子書籍で十分です。

 

ところがトレードに役立つ知恵を伝授するとなると
途端に猛烈に難しくなります。

「トレンドとは何なのか?」
ということを理解するためには
ある程度の輪郭を知った後に
実際に自分でトレードをして
波に乗るという感覚を体得していくしかないのです。

 

これはそれほど難しいことではありませんが
どんなにたくさんの知識としての情報を仕入れたとしても
できるようにはなりません。

 

例えばイチロー選手にバットの振り方を教わったとしても
実際に自分でバットを振ってみなければ
ヒットやホームランを打つことはできないのと全く一緒です。

 

FXにおいても実際に自分でバッターボックスに立って
自分の体を使ってバットを振り
どういうスイングをすれば打球が飛ぶのか?
それを何度も繰り返すしかありません。

 

もっとも、私たち一般人は160kmの豪速球を打つ必要はなく
つまりは何十億円も稼ぐ必要はなく
毎月コツコツと数十万円の利益を上げることが目標ですから
バッティングセンターの90kmの球を打ち返せれば十分です。

 

プロから見たらスローボールに近い投球を確実に打ち返す。
基礎的で分かりきったチャート型からトレンドに乗る。

 

ホームランを打てる必要もありません。
得意のコースの球が来るまで全て見送って
ど真ん中に来た時だけ

確実にセンター前ヒットが打てればよいのです。

 

例えば高校野球のコーチを何十年もやった人ならば
大谷選手やイチロー選手の強さの秘密を
理論的に完璧に説明することはできるでしょう。

 

ところが理論がわかっていることと
自分がそれをできるということと
またそれを初心者に教えるということは
3つとも全く違う事柄なのです。

 

FXで成績が安定していない人に今必要なのは
スローボールを確実に打ち返せるようになることで
速球やフォークボールは全て見送るべきです。

 

難しいプライスアクションのチャート型や
インジケーターを組み合わせた売買サインなどは
月単位で確実に連続して
プラスを計上できるようになってから取り組みましょう。

 

ちなみに私も迷っていた頃には
色々なノウハウをかき集めて試してみましたが
成績が安定すればするほど
トレードの仕方は単純になって行きました。

 

私の場合はただ単純に
頭が悪いと言うか理解力が低いと言うか
才能が乏しいのだとは思いますが

 

優秀なトレーダーの人たちも
時とともに手法はシンプルになっていくということを
おっしゃる方は多いので
私もあながち例外でもないのでしょう。

 

いずれにしてもFXトレードで負けないためには
わかりやすい綺麗なチャートで
トレンドに乗って骨太に勝つことが一番重要です。

 

いささか精神論のような内容になりましたが

「見ていて簡単で気分が良いチャートは勝てる」

というのはトレードスキルのレベルにかかわらず
トレードの鉄則なので常に忘れないでください。