fxのファンダメンタル リスクオンとリスクオフという考え方

 

 

 

2019年現在のFX市場では
もちろん皆さんご存知の通り
米ドルが基軸通貨です。

 

そしてそれを補完する規模の
第2の国際通貨がユーロです。

 

日本円は第3位と言っても
取引量で言えばそれほどずば抜けた
量ではありません。

 

英ポンドとはそれほど変わらない量ですし
潜在力で言えば中国の人民元の方が
日本円よりもはるかに強いでしょう。

 

しかしやはり世界中で
主要3通貨といえば
未だに、米ドル・ユーロ・日本円というのが
常識として広く受け入れられています。

 

なぜそういうことになっているのか
多分に個人的見解が入ると思いますが
可能な範囲で解き明かしてみたいと思います。

この記事に関しては
ほとんど全て私の独断であることを
お断りしておきます。

 

まず話が混乱しないように
通貨が「強い」「弱い」ということを
簡単に定義しておきましょう。

 

通貨が「強い」というのは
・長期的に上昇傾向にある
・その国にとって悪い材料が出ても通貨が下がりにくい
・有事に買われやすい

この3つのうちの
最低2つを満たしていれば
「強い」通貨と言えるでしょう。

 

特に3番目の「有事に買われやすい」
というのは「リスクオフ通貨」と言われます。

 

もちろん有事に最強なのは
真の絶対通貨である金でしょう。

 

20世紀の後半までは
「有事のドル」と言って
アメリカは高金利政策をとっていたこともあって
リスクオフ通貨として扱われてきました。

 

ところが21世紀に入ると
米ドルが基軸通貨なのは変わりませんでしたが
911テロをけ契機として
アメリカの絶対的軍事支配に影が差し始め
じわりとリスクオフ通貨の地位を失いました。

 

そして本来なら米ドルにとって変わるはずの
ユーロの信頼度も加盟国の財政危機などによって崩れ
日本円が相対的に買われ始めた矢先に
2011年、東日本大震災が日本の東北地方を襲いました。

 

地方都市がまるまる一個壊滅したり
チェルノブイリ事故以上の放射能漏れを起こしたり
株価も暴落し、市場参加者の誰もが最初は
凄まじい円安になるだろうと予想しました。

 

ところが数日経ってみると
為替相場はジリジリと円高の方向へ動き始め
誰もが合理的な説明をできないままに
1ドル80円という史上最高値付近まで円高が進みました。

 

おそらくこの時を境に日本円は
世界で一番底堅い通貨になりました。

 

2019年現在、各国の対円相場は
だらだらと円安に向かっては
急激に円高に向かうという動きを繰り返しています。

 

こういった動きに理論的な説明は難しく
為替相場というのは情緒で動くものですから
おそらく世界中の投資家の頭の中に
「日本円の売りは分が悪い」という
理論的根拠の薄い伝説が刷り込まれてしまったようです。

 

資源の保有国としては国際的に全く存在感がなく
工業国としても以前ほどの精彩を欠いていて
人口の高齢化と少子化だけが進んでいる
そういう国である日本の通貨が
いつのまにか、有事に必ず買われる
リスクオフ通貨になりました。

 

一応キャリートレードなどの
説明をつけることも可能なのかもしれませんが
根本的な問題として
日本人であろうが外国人であろうが
下がると予想する通貨を買うことはないわけですから
みんなが日本円は上がる可能性が高いと考えているのは
間違いないでしょう。

 

さて、日本円がやたらと強くなってしまった
背景はともかくとして
FXのトレーダーとして
通貨の強弱の背景を知ることは神の領域ですし
私達トレーダーは、与えられたチャートを元に
粛々と売買を繰り返すのが正解です。

 

ですから
2019年前半のトレードの基調としては
「日本円ショートを持つときは慎重にやる」
ということでしょう。

 

昔話まで持ち出した割には
竜頭蛇尾な結論ですが
ファンダメンタルズをトレードに持ち込む時には
鈍なくらいでしか効力を持たないと私は考えています。