FX相場を観測する時は大きい方から小さい方に向かって見て行きます

 

 

 

 

 

上の画像はこの2年間くらいのドル円の週足のチャートです。

 

これを見る限りでは

ドル円の上限は114円前後であることがわかります。

 

なぜこんなことを書くかと言うと
2018年の年末から2019年の年始にかけて

ドル円が大幅に値下がりをし
大打撃を受けたトレーダーが大勢いたからです。

 

この時は負け組と勝ち組の間で凄まじい落差が付きました。

 

FX相場の本質を理解しているかどうかの瀬戸際でもありますので
以下、少し詳しく解説してみようと思います。

 

 

まず先に言っておきますと
この2019年始のドル円の暴落と
それに伴ったオーバーシュートは

特に難しいことを考えていなくても
ドル円のマルチタイムフレーム分析が普通にできていれば
誰でも簡単に対処することができたということです。

 

 

マルチタイムフレーム分析というのは
英語にすると何やら偉そうですが

日本語にすると要するに
「色々な種類の時間軸のチャートを見ましょう」
というだけのことですので

 

まるっきりの初心者の方でも

「FXで一番大事なのはマルチタイム」
とここで頭に叩き込んでしまってください。

 

 

さて、FX相場において
相場が大きく動き始めた時の対処というのは二つあって

一つは911テロや東日本大震災のような
未曾有な要因のせいで対処が不可能なもの
つまりマーケットから資金を引き上げるしかないものと

もう一つはリーマンショックやスイスフランショックのように
要因が明白になっていて
流れが明らかになってきたら
積極的に乗って利益を拡大していくものがあります。

 

 

2019年始のドル円の暴落、つまりは円高の急な進行は
かなり前から予測できたことであって

 

毎日チャートをマルチタイムで素直に読んできた人は
2018年10月以降のドル円の週足や日足を見て

ドル円のレートが114円くらいで
下に向かって跳ね返されたら
その後は急落していくしかないのだろう
と勝ち組トレーダーは誰もが前提にしたでしょう。

 

 

そしてチャートというのは何とも素直なもので
下落がオーバーシュートして止まった地点も
この2年間の最安値の105円前後でした。

 

チャートの画面からだけでも
子供でも推測できるような下落だったわけですが
それ以外にも今後も通用する
重要な法則が二つ含まれています。

 

一つ目は
「強いレジスタンスにあたって何度も跳ね返されたら必ず急落する」
というテクニカル分析上の法則です。

 

ドル円は2018年9月頃からこの114円の上値に
3回当たって3回とも跳ね返されています。

 

そして4回目の上昇で114円に届くことなく
下落していくわけですが
こういう場合には2017年に同じことが起きているように
かなり高い可能性で急落していきます。

 

もちろん逆の場合もよくある話で
強いサポートに何度も支えられると
それが終わった後は急上昇していく可能性が高くなります。

 

 

そして二つ目には
日本円という通貨の特殊性です。

 

誰でもご存知のように国際通貨というのは
米ドル・ユーロ・日本円と3つあって

・基軸通貨として絶対的な価値を持っていると言っていい米ドル
・ヨーロッパの多数の強国が参加しているユーロ
・リスクオフ・安全資産とみなされるようになった日本円

 

実際のところは流通量や取引量などでいうと
英ポンドや中国人民元と比べると
日本円が特別突出しているというわけでもありませんが

 

政治体制の安定度や治安の高さ
高度な工業力や地理的に極東であること
などなど理由はたくさんあるのでしょうが

とにもかくにもドルやユーロが売られると
円が買われまくるというのが現在の国際経済の実態です。

 

 

FX初心者の方や国際経済に興味がない方には
ピンとこないかもしれませんが
これらのことというのは特に難しいことではなく
例えばFXの入門書のような物を読めば
どの本にも最初の方に書いてあることだと思います。

 

FXのトレードをするにあたっては
難しい経済理論や数学ができる必要はありませんが
義務教育レベルの社会科の知識を元にした
分析力は必要になってきますので
ここまで読んでまるでチンプンカンプンだという方は
以下の本に軽く目を通しておく必要があるかもしれません。

 

 

 

 

 

さて本題に戻りますと
FXのトレードをする場合に
週足や日足などの大きな足を
常に意識している必要があるということなのです。

 

仮にスキャルピングなどの
1分足やティックを使った超短期売買をするにしたとしても
やはり週足や日足は毎日一度は確認しておく必要があります。

 

時間軸同士の関連性などは
また記事を改めて御説明したいと思いますが
この記事ではともかく冒頭のチャート画像をご覧になって

2019年始のドル円の暴落は事故でもなんでもなく
数ヶ月前から予測可能だったということが
腑に落ちて理解していただければ良いかと思います。

 

 

以下、初心者の方向けの蛇足になりますが

 

予測をして対応策を考えておくことと
自分の予測をもとにトレードを実行してしまうことは
全くの別問題だということは
くれぐれも頭に入れておいてください。

 

つまりどういうことかというと今回の例で言えば
2018年末にドル円が114円のレジスタンスで跳ね返されることがなく
115円、116円とそのまま上に伸びていってしまうことだって
可能性としてはありました。

 

ですからもしも115円を超えてくるような場合の対処というのも
考えておくべきなのです。

 

FXというのは簡単な理屈の組み合わせで
どんどん勝って行くこともできますが
お金を賭けている以上は
気を抜けば絶望の淵に立たされるのもまた事実です。

 

常にシナリオを二つ以上用意しておくことも

とても大事なのです。