ファンダメンタルズ分析のやり方や指標についての基礎知識

 

さてファンダメンタルズ分析に関しては
トレードの最中に惑わされないことというのを
繰り返し申し上げてきましたが

 

その理由は
まだ自分のトレード手法について
絶対の自信を持っていない方が
チャート以外の材料でトレードをすると

 

必ずと言っていいほど混乱させられて
悪い結果が出るからです。

 

ただしレバレッジをかけて
FXの取引をしている以上は

アメリカの雇用統計や

日銀の金融政策決定会合は
知っておいた方がいいですし

 

原油相場やテロ・紛争についても
ある程度まとまった知識を得ておいた方が
トレードを有利に進められますので
その辺の情報をシェアしておきたいと思います。

 

 

 

まず最初にお断りしておきますが
ここで私が述べていくことというのは

小規模なFXのデイトレードを行う上で
必要なものを優先順位の高い順に

 

なおかつ、経済学的な知識が全くない人でも
一回で効率よく頭に入るように
ざっくりと、語弊を恐れずに
実践的な知識だけを並べていきますので
論理的な緻密さは期待しないでください。

 

 

また経済学の用語などについても
掘り下げ始めたらきりがありませんので
大体の意味が分かれば
FXのトレードには支障はありません。

 

為替の変動を直撃してくるような
内容のものだけは
しっかりと頭に入れておいてください。

 

 

それではまずアメリカという国が
経済的にはいかに化け物じみた国かというのを
理解していきましょう。

 

 

 

 

まず為替取引の世界で言う世界経済というのは
アメリカとその他の小魚から成り立っています。

 

最近では中国の台頭やユーロの国際通貨化などが
話題になることも多いですが
いくら米ドルが弱くなったと言っても

世界中の国々の外貨準備高の60%は米ドルですし
為替取引にいたっては85%が米ドルがらみです。

 

このアメリカの強さの源泉は
何と言っても物資が豊かであることです。
アメリカはエネルギーの大量消費国という
イメージがありますが
それ以上に産油国としての強さは世界一です。

 

 

特に、シェール革命の後は
中東産の原油にすがることもなくなったため
それまで以上に国際政治の舞台で
傍若無人に振る舞える立場を得ました。

 

 

そしてアメリカは食料の大生産地でもあります。
2015年頃からから2018年にかけて
アメリカと中国は経済戦争を行っていました。

 

アメリカが中国製品に懲罰関税をかけて
締め付けたので、中国も報復のために
アメリカからの大豆の輸入を規制しましたが
これは中国にとって自殺行為になりました。

 

アメリカが中国から輸入しているのは
電子機器や服飾品などで
他の国からの代替が利く製品でしたが

 

中国がアメリカから輸入していたのは
大豆を中心とする穀類だったために
お互いに相手の輸出品に規制を掛け合った結果

 

アメリカの方は僅かな打撃しか受けませんでしたが
中国の農畜産業界は
大豆を使った家畜の餌や保存食品が作れなくなり
大パニックに陥りました。

 

 

世界地図を見れば分かる通り
アメリカと中国の国土の広さは同じ規模ですし
人口は中国が4倍の数ですが
経済戦争では資源力の桁違いな差によって
中国はアメリカの足元にも及びませんでした。

 

アメリカの産業力の強さは語り尽くせませんが
2020年に差し掛かった現在
何と言ってもYouTubeを初めとした
利益構築と大量宣伝と情報収集という
一石三鳥の強力な武器によって
あらゆる方面でますます強さを増しています。

 

さて、FXの世界は米ドル独壇場だというのが
分かっていただけたところで
実際のトレードでどのように対応していくかを
考えていきましょう。

 

 

毎月第1金曜日にアメリカの
非農業部門雇用者数(俗に言う、雇用統計)
失業率
が発表されます。

 

この2つは経済指標の中の
ナンバー1大ボスとナンバー2大ボスです。
私はもう何年も雇用統計の時は
ポジションを持っていません。

 

理由は、上に行くにしろ下に行くにしろ
相場は大きく振り回されて
損切りさせられることが多いからです。

 

 

もちろんレバレッジをかけていなければ
いくら振り回されても
数分の間に1ドル20円や1ドル200円に
なることはありませんから
悠然と見ていることもできますが

 

10倍以上のレバレッジをかけていると
一時的な値動きだけで
簡単に吹き飛ばされますので

 

確固たる戦略を持っていない方が
雇用統計の値動きに挑戦するのは
全くお勧めできません。

 

 

FXでも一番の勝ちパターンというのは
じわりじわりと一定の方向に向かって
緩やかなトレンドが続き
それに乗り続けることです。

 

 

雇用統計のような大きい動きをする局面は
ハラハラドキドキとギャンブルしたいのなら別ですが
とても投資とは言えません。

 

実践的な戦法としては
雇用統計のある週は金曜日の日本時間の17時で
その週のFX取引は終了させることです。

 

くどいようですが
10分で100pips以上動くような
大きな動きで儲けようとするのはとても危険です。

 

そんな無理をしなくても
手堅い手法で終始させておけば
火傷を負うこともありませんし
何回かに1回はトレンドに乗り続けて

あれよあれよという間に
ノーリスクで150pipsくらいの
利益が出ることもよくあります。

 

 

運任せは努めて避けましょう。

 

さて、アメリカという国や米ドルが
いかに影響力が強いかという
話はともかくとして

実際にはFX業者のニュースを見ているだけでも
毎日、数十の国の経済指標が
並んでいくわけですが
その見方について述べて行きます。

 

 

まず大前提として
ニュースというのは80%以上は
為替に影響を与えないと思っていてください。

 

初歩的な知識なので皆さんご存知だとは思いますが
ニュースというのは
どんなに大きなニュースであったとしても
そこに意外性がなかったら
相場に影響を与えることはありません。

 

例えば北朝鮮が弾道ミサイルを日本海に飛ばした時
初めの頃は意外性があったので
大きく相場が動いたりしましたが
そのうちマーケットに飽きられて
相場へのの影響が少なくなりました。

 

 

それから
アメリカで失業率が上昇したときなども
普通に考えればドル安要因ですが
公式の発表がある頃には
マーケットに織り込まれているので
相場の変動要因にはなりません。

 

 

もちろんこの法則もあくまでも
「そういう傾向が強い」
というだけの話で方程式のように
当てはまることはありません。

 

ファンダメンタルズ要因というのは
デイトレードにおいて
積極的にトレードを決断させるようなことはありません。

 

逆にアメリカの雇用統計のように
トレードを踏みとどまらせることはあります。

 

つまりファンダメンタルズ要因というものは
半年や1年といったものすごく長い期間
置いたままにするようなトレードであれば別ですが
通常のデイトレードや
5日単位のスイングトレードの場合には

激しい値動きが来ることを予測するために使います。

 

 

一番典型的なのは、雇用統計のある第1金曜日に
ドル円のポジションを持ったままで
何も考えずに寝てしまうなどというのが論外です。

 

アメリカの昼間というのは
日本時間ではすでに深夜ですから
雇用統計で大きく逆方向に持っていかれた挙句に
そのまま週末を迎えてしまい
月曜日の朝に大損害を受けてロスカットされているというのも
日本のトレーダーあるあるです。

 

 

 

 

 

具体的なことを言うと
10倍以上のレバレッジをかけたポジションを持ったままで
雇用統計以外にも日銀会合などの大きな指標発表を
やり過ごそうというのはとても危険です。

 

相場が上に行くか下に行くかという
環境認識以前に、持っているポジションが
波の振れ幅に負けてロスカットされるようでは
戦いの前に自滅するようなものです。

 

実際に、相場のトレンドが読めなくて負けるのではなく
単純に自滅している中級者がとても多いように思います。

 

業者の提示しているレバレッジが20倍なので
あまり考えずにその20倍でトレードをしているという方
がとても多いのではないでしょうか?

 

 

それなりにトレード経験があって
トレンドを読む力もあるのに
なぜか勝ちきれないという人は
一度きちんと波の振れ幅を
数字で確認する作業をしたら良いと思います。

 

 

例えばオーストラリアなどの
金利発表の時の相場の触れ方をチェックして

自分はいつも何も考えずに20倍で望んでいるけれども
実はヒゲで刈られていることが多いのではないかなどと

一つずつ数字で裏付けを取っていけば
利益幅を大きくするような派手な効果はありませんが
マイナスを確実に減らして行く効果はあります。

 

 

ファンダメンタルズを使って
防御の方法を増やして無駄なマイナスを減らし
結果的に成績を上げる方法は今後も
多く述べていきたいと思います。

 

 

いつも繰り返すことですが
FXには特別難しい理論や
複雑で大量な知識は必要はありません。

 

使い古された道具を慎重に丁寧に使うことによって
油断しなければ、誰でも勝ち続けることができます。

 

 

 

今回、述べたことの中で一番大事なことは
ファンダメンタルズに影響されて
相場がいつもよりも大きめに波を打った時に
それに対処する方法を前もって用意しておくことです。

 

多くの場合はポジションをゼロに戻して
指標をやり過ごしたり
天災やテロなどが突発的に起きた場合は
一目散に逃げ出すことになると思います。

 

迷ったらゼロにする。
未知の脅威に出会ったら全力で逃走する。

この二つを反射的に選べる人は
少々腕が悪くても必ず勝ち組のトレーダーになれます。