国際経済とファンダメンタルズ分析 聞くだけでFXの初心者がチャートで勝てるようになる 第三回


聞くだけFX のシリーズ、第3回は
国際経済とファンダメンタルズ分析についてです。

 

 

FXは防御が重要な投資ですから
小難しい理論的な事は、さておいたとして
世界経済の全体像を
ざっくりと知っておくことはとても大事です。

 

 

一つ、お断り申し上げておきますと
このコンテンツはFXのトレードや
その他の金融商品の投資にとって必要なものだけを
エッセンスとして解説しますので
一般的な経済書や学習書であれば取り上げているものでも
バッサリ切り落としているものもありますのでご容赦ください。

 

 

 

まず国際経済とは何か?

答えは簡単です。

国際経済とは、アメリカ経済のことです。

 

 

皆様ご存知のようにFXの三大通貨は米ドル、ユーロ、日本円です。
でも、本当は米ドルだけが大通貨で
それ以外のユーロ、日本円、中国人民元、イギリスポンド、スイスフラン
その他、色々は小さい通貨なのです。

 

 

どういうことかと言うと
世界中のすべての為替取引の80%以上に米ドルが関わっていて
2番手と3番手のユーロ円の取引は全体の10%以下です。

 

 

そもそもユーロだけは明確に3番手以下より少し抜けていますが
日本円以下のグループはドングリの背い比べです。

 

 

そして電子決済や原油の取引などの通貨としても
米ドルがほぼ独占状態ですし
我々のような一般人に関わってくるようなこと
例えば、世界中の発展途上国で現地の通貨と同じように通用する
というような効力を持っているのは米ドルだけです。

 

 

ですからFXというのは正確に言えば為替取引ではないのです。
米ドルとそれ以外の通貨の取引をFXと呼んでいるのです。

 

しかし現実には、ユーロ円や豪ドル円などの取引も
盛んに行われているではないかと思われるかもしれませんが
これらは全て米ドルを間に挟んで計算して出来上がったレートです。

 

 

つまり何が言いたいかと言うと
我々一般投資家がFXをトレードする場合には
とにもかくにもアメリカの経済動向を知っていれば
80%の事は足りるということなのです。

 

 

日本のことに関して言えば
政策金利と政府や日銀の関係者の突発発言にだけ
警戒していれば済みますし

 

ヨーロッパの事に関して言えば
常に爆弾を抱えているのはイギリスとトルコで
後は各国の財政赤字くらいです。

 

 

ただし、ユーロは小魚の中では
少し群を抜いた大きさですので
リーダーのドイツの指標や要人発言には少し注意が必要です。

 

 

それからユーロと日本を足したよりもある意味では
世界経済へのインパクトが強いのが中国人民元なのですが
皆様ご存知のように中国は民主主義国家ではありませんし
経済運営に関しても非常に恣意的ですから
基本的には無視するしかありません。

 

 

中国人民元は政府の管理のもとに
変動幅が米ドルと一定の範囲内で収まるように調整されていますので
投資の対象にするには危険度もとても高いです。

 

 

中国人民元が世界経済に与える影響力というのは
今やユーロ以上と言っても過言ではありませんが
自然で自由な値動きをしていない通貨のことを
推測するのは不可能ですから
今のところは、注意深く見守る以外にありません。

 

 

ここまでのところは
ある程度FXの経験のある方であれば常識だと思います。

 

 

つまりFXというのはほとんどの場合が
アメリカを中心に動いていて
だからこそアメリカの深夜に当たる日本の昼間には
為替市場が激しく動くことは珍しいですし
ロンドン市場とニューヨーク市場が重なっている時間帯が
最も為替が激しく動く時間帯になります。

 

 

こまかい戦術的なことを言うと
東京市場、つまり日本人の我々が活動している時間帯と
ロンドンからニューヨークにかけての時間帯=22時くらいから
では、値動きの幅が4倍くらい違うと思ってください。

 

 

もちろんこれは、過去の値動きのざっくりとした評価ですから
必ずしもこの通りにはなりませんが
特にまだFXを始めて1年未満の方には注意していただきたいのです。

 

 

よくあるパターンとしては
東京市場の時間帯にオセアニア通貨やヨーロッパ通貨で
コツコツと増やしたポジションをそのまま夕方以降に持ち越して
ヨーロッパ市場で一瞬で吹き飛ばすというパターンです。

 

 

トレンドが変わったのならばまだ諦めはつくのですが
そうではなくて
ただ単純に値動きが荒くなって
東京市場のサザナミのようなノンビリしたムードでいたら
ニューヨーク市場が開幕した途端に津波が押し寄せてきて
上も下も関係なく押し流されるのです。

 

 

一般的にはFXマーケットを3つに分けて考えるようですが
個人的には、アジア市場と欧米市場の2つに分ければ十分だと思います。

少し乱暴な言い方になりますが
アジア市場と欧米市場では波が4倍大きいと思って
備えるようにすればちょうどいいくらいではないでしょうか。

 

 

 

さて時間帯による値動きの特徴というのは
今述べたように割合といつも同じパターンで
対照的に動きますので、初心者の方でも特徴をつかみやすいと思います。

 

 

次に、わりと頻繁に負けの原因になってしまうのが
突発的な要人発言や、天災や戦争などです。
これらは必ず、無視するか、ポジションを手仕舞いしてください。

 

 

他の記事でも何度も述べていますが
FXの取引において動くものに反応したら必ず負けます。

 

 

基本的には全て無視が最善の選択だと思います。
もしも発生した事件が、あなたの持っているポジションにとって
一見して不利であったとしても
必ずしも常識的な方向にマーケットは動きませんし
もしも不利な方向に行ったとしても
きちんと損切りの逆指値がしてあれば被害は少ないはずです。

 

 

こういう場面で絶対にやってはいけないことは
目の前で起きた事件に自分なりの解釈を加えて反応することです。

 

 

テクニカル分析をして
トレンドフォローでポジションを持った以上は
どこまでも最初に決めた決定を変えてはいけないのです。

 

 

ダウ理論を作り上げたチャールズダウはこう言っています。
「チャートは全ての事象を織り込んでいる」と。
戦争が起ころうが、火山が噴火しようが
エントリーした時の理由以外でトレードを変えてはいけません。

 

 

具体的な話をすると
こういう場合に変に動かずにどっしりと構えていると
もちろんあっさりと損切りで撤収の場合も多いですが
爆発的に自分の思惑の方向に値動きが伸びて
大勝利に繋がる場合も多々あります。

 

 

いずれにしても不利な方向に動いたのならば
エントリーの時に決めた損切りラインで
静かに手仕舞いをして
マーケットの動きが収まるまでは高みの見物です。

 

 

しつこいようですが
5分足を見ても動いてるのがわかるくらい
バタバタしているようなチャートにいつも突っ込んでいくと
トータルでは必ず大負けします。

 

 

人間というのは大きなニュースが入ったりすると
何かしなければいけないように焦ってしまいますが
こういう時は風林火山に例えると
動かざること山の如しの、山の場面です。

 

逆に火のように侵略する場面は
むしろマーケットが平穏そのもので
複数の移動平均線が綺麗に並んで弧を描いているときです。

その辺に関して詳しくは
パーフェクトオーダーの記事を参照してみてください。

 

 

 

 

そして最後は、前もって日程の分かっている経済イベントです。

 

結論から言うと全てスルーが正解です。

定期的なものと不定期なものがありますが
定期的なものとしては、アメリカの雇用統計や日銀政策会議
不定期のものとしては、米朝会談や日露首脳会談などがありますが
こういったものは全て

波やレバレッジを無駄に大きくする効果がありますから
ポジションを持っていることはよくありません。

 

 

突発的に起きてしまった事件に対しては
恐れることなくどっしりと構えていればいいのですが
前もってくるのがわかっている恐怖に対しては逃げの一手です。

 

 

そもそも事件やイベントが相場にどういう影響を与えるか
誰にも分かりません。

 

例えば2019年のたった今、空想上の仮の話として
アメリカのトランプ大統領が暗殺されるのが分かっていたとしても
その後、相場がドル高に行くかドル安に行くか私には全く分かりません。

 

ちなみに2016年にトランプ氏が大統領になった事自体が
大多数のマスコミの予想を裏切っていましたし
マーケットのドル安予想を裏切ってドル高が進行しましたので
事前の予想は何もかもめちゃくちゃにズレていました。

 

 

世界最大のイベントであるアメリカ大統領選挙に関してすら
マスコミやマーケットの予想は全く当たらないのですから
日常の小さなイベントが為替相場にどんな影響を与えるかということなど
私たち一般投資家の推理が及ぶべくもありません。

 

 

ですからアメリカの雇用統計にしろ
北方四島を巡る日露首脳会談にせよ
前もって分かっているのであれば
ポジションをゼロにして危険を避けておけば良いのです。

 

 

わたくしたちは市場に持っていけば、必ず、利益の出る魚を
海に取りに来ている漁師です。

 

天気が良く、海が穏やかで、安全に美味しく食べられる魚が取れる時だけ
安上がりな網でたくさん魚をとって
仕事が終わったらさっさと引き上げるのです。

 

 

引きの強い魚と戦うために海に来ているわけではありませんし
ましてや
命をかけて大きな波でサーフィンするなどもってのほかです。

 

 

安全に最大限に気をつけているつもりでも
突然に海が時化てきて海難事故を起こすこともあります。

 

幸いなことにFXの場合は事故が起きても
命を取られることはなく、資本が減るだけですが
趣味やスリルを楽しむのではなくて
お金を増やすことだけを目的でやっているわけですから
ウサギのように臆病になりましょう。

 

さて今回は初心者向けの国際経済についてのお話ですので
ここまでにしておきますが

 

 

この3点の次に重要なファンダメンタルズの要素と言うと

  原油を中心とした資源価格の推移
  各地域における巨大トレーダーの特徴
  通貨ペアごとの値動きの変動幅の一覧
  ラマダンを中心とするイスラム教のイベントの影響
  ドル円レートと日経平均株価の濃密な関係

などがあります。

 

 

チャートやグラフを必要としないものに関しては
出来る限り、皆様のご負担を減らせるように
音声化して参ろうと思いますので
今後ともよろしくお願い致します。