FXスワップポイント狙い運用を、オススメしない7つの理由

 

 

今回の記事は
今、注目を浴びているトルコリラやメキシコペソを通して
FXトレードで安全に勝ち続ける手法について
超長期間のチャートを分析して見たいと思います。

 

 

 

 1. FXビジネス周辺には、賢人も悪人も大勢いる
 2. 金利狙いの取引はなぜ恐ろしいのか?
 3. スワップポイントの本質をざっくりと解説
 4. トルコリラが構造的にマイナスを作り出す仕組み
 5. 高金利にしては安定感のあるメキシコペソ
 6. あくまでもトレンドが主役、スワップは脇役
 7. FXトレードで勝ち続ける理想の形とは?

 

 

 

 

資本主義の社会ですから
色々なビジネスがあり
中にはグレーな商品を販売する会社もあります。

 

マルチシステムや不動産の賃貸売買などについて
深い知識を持っている
ブロガーさんやユーチューバーさんが
被害を防ぐべく注意喚起をしているのを見ていると

世の中には自分の手元にお金さえ入れば
他の人はどうなってもいいというような
悪いビジネスもどきをしている人が大勢いることがわかり
戦慄することも多々あります。

 

 

その中でも特に私が怒りを禁じ得ないのが
危険極まりない高金利通貨で
FX初心者を相手に
楽してお金を稼げるような宣伝の仕方をする人たちです。

 

 

スワップ金利が高いということは、当然のことながら
暴落の危険性が高いから金利が高いわけで
しかも暴落した場合というのは
通常のFXの数倍、数十倍のレートが一気に動きます。

 

 

そういう場合というのは大抵の場合
損切りの逆指値をしていたとしても
トレーダーの予定していたところでは約定しないで
そこよりずっと不利なところで約定します。

 

まして週末などを挟んでいたら
とんでもない大損をする場所で
ロスカットされていたりします。

 

まず損切りがコントロールできないという時点で
それは投資ではなく博打になってしまいます。

 

 

 

それではここで、ざっくりと、スワップポイントとは
何かということについて
FXの観点からだけ説明しておきます。

 

FXでポジションを持っていると
通貨ペアごとの金利差に応じてスワップで
プラスになったりマイナスになったりするわけですが
2019年現在の日本の金利はほぼゼロに近いので
クロス円の取引をした場合は
ユーロやスイスフランをのぞけば
大部分の通貨ペアで
プラスのスワップポイントが発生します。

 

 

では各国のスワップポイントを
決める金利とはなにかというと
これもFX的にざっくりと定義すると
各国が発行している国債の利子のことです。

 

細かく言うと国によって金利の定義は違いますが
FXを理解する上に置いては
金利=国債の利子 という理解で十分です。
(学生の方や、経済系の資格試験を受ける方は
もっと深い知識が必要です)

 

国債というのは
その国が財政の赤字などを補填する借金なので
もしも金利が高ければ、償還する時に財政負担になります。
分かりやすく言うと、今、予算が足りないからといって
高い利子でお金をいっぱい借りたら
返す時に苦しくなりますよ、という話です。

 

 

ここで今、盛んに高金利をもてはやされている
トルコリラの週足を見てください。

 

 

 

 

トルコの2019年現在の金利は24%です。
しかし、為替レートは、それをはるかに下回り
この1年間で30%下がっています。

 

 

スワップポイントの利益以上に
為替レートの減額が大きくて
トルコリラを長期間持っていたら必ず負けます。

ちなみに左の方を見ていただくとわかりますが
5年間トルコリラ円を保有していたとしても
やはりボロ負けです。

 

細かく計算をしなくても、概算ではっきりしています。
5年前は、1トルコリラ=60円、だったのが
今は、1トルコリラ=20円、ですから1/3に減額しています。

 

そして実はトルコの金利は
2017年以前は10%以下だったのですが
複雑な計算を省くために
5年間ずっと金利が20%だったという計算をしても
元金の2.5倍にしかなっていませんから
超長期、トルコリラ円を持っていたとしても
大幅な赤字に終わっています。

 

 

どうして、こんなことになってしまうのでしょうか?

 

 

トルコは日本の2倍の面積に
7500万人の人口を抱えて
国民一人当たりのGDPは2万ドルですから
ほぼ先進国の一歩手前の中進国です。

 

そもそもイスラム教というのは
経済活動の中で金利のやり取りをすることを
禁止している宗教ですから
欧米型の自由資本主義とは社会体制として
相性が悪いというのもあります。

 

しかしトルコの場合は
伝統的に政教分離の傾向も強く
また、ヨーロッパにも近いために
EUへの参加を表明するなど
利害が一致するなら、どこの国とも仲良くするという
ノープロブレム外交で
経済運営がある程度成功してきました。

 

ところが、現在の大統領のエルドアンが
イスラム教を利用した独裁体制を強めるに従って
経済が行き詰まり始めました。

 

細部についてはエルドアン大統領が退くまでは
明らかにならないと思いますが
独断専行が原因で財政政策に支障が多いようです。

 

 

先ほど述べましたように、トルコの現在の財政政策は
高い金利で国債を発行して必要なお金を集めて
そのぶん、トルコリラの国際的価値が下がるという
いわば自転車操業を続けています。

 

トルコリラの5年分のチャートを見れば
一目でわかるように、トルコリラは完全に下向きトレンドです。
そしてスワップを差し引いたとしても
この5年間、ロングのポジションはずっとマイナスでした。

 

トレンドが強く出ている局面で
さっと素早くショートでエントリーするなら勝ち目もありますが
トルコリラに、ロングでエントリーして長期間粘るというのは
最悪の戦術だということが分かっていただけたと思います。

 

言葉を選ばずに言ってしまえば
金利24%などという異常に高いスワップは
国家ぐるみの危険な投資案件ですが
FXは常に開かれていて公平なので
からくりが分かってしまったら
ものすごく高いスプレッドを克服できるのであれば
チャート通りにショートで押して行くこともできます。

 

 

 

 

さて、FXでよくトレードされている通貨の中では
2番目にスワップポイントが大きい
メキシコペソはどうでしょうか?

 

トルコリラとは対照的に、8%という高金利をつけながら
この2年ほど対円レートでは大きな下落がなく
長期のロングをしても危険度の少ない通貨と言えるでしょう。

 

メキシコの人口は日本と近い1億1千万人です。
国土は日本の13倍で、主食はトウモロコシです。
メキシコの最大の強みは
石油の埋蔵量が世界10位レベルなことで
原油の輸出によって国家財政の1/3を賄っています。

 

国家財政の1/3を
いわば不労所得である原油輸出で払っているわけですから
国の借金である国債の金利を上げたとしても
少々のことではビクともしない安定感があります。

 

あくまでも比較の問題ですが
トルコリラの長期ロングと比べると
メキシコペソの長期ロングの安全度はかなり高いでしょう。

 

但し、くどいようですが
あくまでも相対的な比較の問題であって

何も考えずにロングで入っていけば
スプレッドは決して安くないですし
トレンドが下降のところでロングすれば
当然のことながら勝てるわけがありませんし

下降だからといって安易にショートすると
高いスワップポイントでマイナスに持って行かれます。

 

 

実際にトレードする場合には
高金利であるという先入観は排除して
トレンドに素直に乗っていくことです。

 

スワップポイントというインカムゲインは
高くてもせいぜい、ガチホしたとして年間で20%ですから
売買差益である、キャピタルゲインを繰り返した場合と比べたら
本当に刺身のツマのようなものです。

 

ですからFXのトレードに限って言えば
出発点は常にチャート上のトレンドで決定してから
投下資金やレバレッジを決定する段階で初めて注目します。

 

そもそもスワップというのは毎月のように変わるもので
長期取引で利益を出す根拠にはなりませんから
くれぐれも「高金利」という甘い言葉には気をつけてください。

 

 

高金利通貨はどれもスプレッドが大きめなので
ロングすると、どうしても長期間持ちたくなるところですが
長期間、持つことになりそうだと思ったら
そのトレードはどこかが変です。

 

普段はデイトレードで決済している人が
スワップやスプレッドが原因で
その日のうちに、又は、金曜日の夜までに
決済できないとしたら
それは自分の意思とは無関係に
ペースを乱されて変なものに付き合わされているのです。

 

変なものには近づかないで
綺麗に弧を描いているチャートだけで
気持ちよくトレードしていると
驚くほど勝ち続けます。
それがFXトレードの最高の理想の形です。