FX初心者はどんな本を読むべきか?

 

 

 

 

 

 

この2冊は投資や投機をする人には必ず必要な書物です。
「必ず必要」とはまた随分と押し付けがましいと感じられるかもしれませんが
言い方を変えると「読んだそばからお金が儲かる」ということです。

 

どちらも世間的に最高の評価を受けていますし
実際に私もトレードを続けていくにあたって常に参照していますし
どちらも非常に優れた翻訳をされていますので読む人を選びません。

 

ですから「とにかく買って読んでください」といえば済みそうなものですが
それぞれの書にはそれぞれの役割がありますし
どちらの書も力作の大著なので
FX初心者の方には読み方の優先順位などもありますので
少し解説してみようと思います。

 

またこの2冊がFX関連で最高峰の★5つ級の著作であることは間違いないのですが
他にも★4つ級でご紹介したいものもありますし
また、私が 20年前後続けてきた投機の経験の中で培ってきた
書物や情報の探し方なども蛇足ながら付け加えさせていただきたいと思います。

まず先物市場のテクニカル分析

この本は民間のトレーダーが書いたものではなく
大学の研究機関でテクニカル分析とマーケットを延々と研究し続けた
ジョン・J.マーフィー博士によるテクニカル分析の解説書です。

 

「先物取引の」と題名にありますがこれは主に
解説として使われるチャートが商品先物からの引用が多いというだけで
ドル円のチャートも使われていますし
ダウ30のチャートなども使われていますので
すべての分野のテクニカル分析を包含していると言って構いませんし
事実、様々な分野のトレーダーから愛用されています。

 

さて、大学の研究者による著作と言うと大抵の場合は
やたらと難しいだけで実がないのがありがちですが
マーフィー博士はそういう手合いとは全く違って
テクニカル分析の複雑でややこしい部分を平易な言葉で
分かりやすく説明して見せてくれます。

 

大学の教官らしくテクニカル分析の正当性を淡々と説き起こすことから始まり
有り体に言うと「チャートを使うとなぜ儲かるのか」ということを解説します。

 

そしてもちろんチャート分析において王道の中の王道であるダウ理論から
わかりやすく格調高い文章で講義が始まります。
原文を書いたマーフィー博士が優秀なのはもちろんですが
それを誰にでも読みやすい形で翻訳した関係者もかなりの力量があると思われます。

 

熱心な読者は始めから終わりまでびっしりと読み込むのでしょうが
私などは、移動平均線とエリオット波動などのシンプルな手法しか使いませんので
もっぱら、ダウ理論と移動平均線とエリオット波動の章を中心に読み込んでいます。

 

この三つの章だけでもかなりの情報量が詰め込まれていて
読み返すと何度も発見がありますので
常に手を届くところに置いて相場が動いていない週末には
頻繁にちょこちょこと斜め読みをしていたりしています。

 

初心者の方が購入した場合は
とにかくダウ理論とプライスアクションの部分を
何度も繰り返し繰り返し読むことをお勧めします。

 

この二つだけなら1ヶ月もあれば習熟することができますし
この二つとマルチタイムフレーム分析と資金管理がきっちりとできていれば
マーケットから退場するならということはないはずです。

 

そしてダウ理論がしっかりと身についてきたら
実戦の中で移動平均線とエリオット波動を巧みに使うことによって
さらに勝率と利益率を上げていくことができます。

 

もちろん 先物市場のテクニカル分析 の他にも
チャート分析を解説した書物はたくさんありますが
著者本人が意味を分かっていないひどい解説書などもありますので注意が必要です。

 

私自身、暇さえあればテクニカル分析に関する良書を探し求めていますが
残念なことに今だにこの著に匹敵するような良書には出会っていません
ともかくも読者の皆さんには先ほどの方法で
一刻も早く初心者を離脱して次の段階に進んでいただきたいと思います。

 

 

 

さて、もう一冊の必須愛読書 高勝率トレード学のススメ

こちらは、勝ち組トレーダーの行動パターンを教えてくれる良著です。

 

実はこの手の著にはもう一冊、世界的ベストセラーがあって
「デイトレード」 というこちらも名著なので
興味が強い方はもちろん両方手に入れても悪くないと思います。

 

 

 

ただ私自身は似たようなコンセプトで作られているこの2冊なら
「高勝率トレード学のススメ」のほうを愛読しています。

 

実はこの2冊は、資金管理の大切さや負けに備えることを
繰り返し説いている点で非常に近い発想で書かれているのですが
「デイトレード」のほうは禁欲的でストイックなスタイルで書かれています。

 

そもそも題名からしてこの両書の違いが現れている印象も受けます。
「高勝率トレード学のススメ」のほうはノリが軽快です。

 

「高勝率トレード学のススメ」
冗談好きの常勝トレーダーが初心者のトレーダーをからかうという体で
私たちがつまずきそうなところに「おっと、そっちは危ないよ!」
とお節介を焼いてくれるという感じのトレード教育書です。

 

例えばバルサラの破産確率などは
数字だけを見せられると何とも味気ないものですが
この書の著者まマーセル・リンク氏にかかると
オーバートレードの恐ろしさが冗談半分でも印象深く頭に入ってきます。

 

リンク氏はトレーダーとしてのデビュー直後に破綻したほどのおっちょこちょいで
馬鹿丸出しと言ってもいいような試行錯誤を繰り返してきた挙句の大成功者ですから
我々のような凡人がはまってしまう落とし穴も全て知り尽くしているようです。

 

FXも5年なり10年なり続けてくると
長い目で見た勝敗を決するのは理論や手法ではなく
ちょっとした工夫の繰り返しや自分との葛藤にあると分かってくるものですが
この著者のリンク氏はそういった知恵を大量に持っていて
それを避ける方法をユーモラスに描いて見せてくれるのです。

 

 

この本も翻訳が非常によくできていて
著者の説明の巧さや洒脱さがストレートに伝わってくるので
読めば自然とトレードが上手くなるような素晴らしさがあります。

 

初心者でお堅い理屈は苦手という方や
長年FXを続けてきていて勝ちきれずに悩んでいる方には
「デイトレード」よりも是非こちらを手に取っていただきたいと思います。

 

 

それからFXに関しても

押さえておくべきファンダメンタルズというのはあります。

実は勝っているFXトレーダーというのは私も含めて
軒並みファンダメンタルズを軽視する傾向が強いです。

 

 

それが何故なのかということは改めて別の章で書いていくつもりですが
とりあえずは
FXのトレードにおいてファンダメンタルズの重要性というのは
テクニカルの重要性と比べると1対9以下に小さいという風に
勝ち組トレーダーの多数派が考えていると理解しておいてください。

 

しかし重要性が小さいからといって
ファンダメンタルについてまるで知らなくてもいいかと言うとそれはNOです。

 

特にアメリカ経済と連邦銀行の動きについては知っておかないと
思わぬところで足元をすくわれることになります。
それから金利が決定されていく仕組みについては深く理解しているとかなり有利です。

 

そういったことを満たしている良書となると
やはり外資系の金融機関でトレーダーとマネージャーの両方をこなしてきた
小口幸伸氏の解説書が群を抜いてバランスがよく読みやすいです。

 

残念なことになぜかファンダメンタルズの解説書というのは非常に少なくて
まして小口氏のように海外での実戦経験も豊富な日本人が
FXのトレーダー向きに書いたものとなると絶無です。

 

10年ほど前に初めて小口氏の著書を手に取った時
FXに必要なファンダメンタルズの知識全てがコンパクトに収まっているのを見て
良い時代になったものだと感動したのを覚えています。

 

最近は世界中が低金利時代になっていますので
昔と比べるとFXにおけるスワップ狙いの取引は減りましたが
依然として国ごとの金利差は為替レートの重要な要素ですので
正規の銀行業務についても高い知識を持っている小口氏の金利に関する解説は
FXトレーダーにとって強い武器になる内容です。

 

これは私の個人的見解になりますが
テレビやラジオなどのマスコミに出てくるいわゆる「経済アナリスト」
と呼ばれるような人たちは、ろくにトレードの経験もなく
特に論理的な根拠も示さないままに為替レートの予測を並べていますが
そういったものは我々個人投資家の害にしかなりません。

 

小口氏の場合は負ければ確実に血飛沫が飛ぶインターバンク市場で
長年戦ってきました。
実戦で勝ち続けてきたトレーダーのファンダメンタルズ解説書というのは
英語圏の外国書を含めてもほとんど見たことがありませんので
特に投資取引の初心者の方は是非とも手に入れて目を通しておきたいところです。

 

 

 

 

稼げる投資家になるための投資の正しい考え方 -歴史から学ぶ30の教訓-

若干物々しいタイトルの本書ですが
内容をざっくりといえば資金の守り方に関する指南書です。

 

この本はどちらかと言うと初心者よりも
キャリアは長いけれども勝ちきれないと言うトレーダー向けです。

 

私はこのサイトで皆さんの耳にタコができるほど
資金管理に関してしつこく述べていくつもりですが

この本の著者も私と全く同じスタンスでトレードを行っているらしく
トレードに関する手法=戦術
資金管理に関する哲学=戦略
と分けた上で小さい局地戦や戦術などよりも
資金管理に関するルールを厳守することなどの戦略面に重点を置いています。

 

主に、老子や諸葛亮孔明や武田信玄など
歴史上の大戦略家の残した軍略になぞらえて、現代の取引チャート画面を取り出し
トレードの重要な骨格部分について述べていきます。

 

自己流で長い期間トレードを行ってきた人にありがちな落とし穴として
「手法コレクターの罠」というのがあります。

プライスアクションの理論やインジケーターの知識などは豊富なのにも関わらず
毎月のトータルの成績が良くてもせいぜいトントンという方が意外と多いのですが
そういう方たちにこそ是非この本を読んでいただきたいと思います。

 

ケーススタディの題材はほとんどが証券取引ですが
含み損を背負ってしまった時の対処の方法など
ただの猪武者に見えて
実は常に冷徹に大損害のリスクは回避していた上杉謙信公の例など圧巻です。

 

毎日が殺し合いの中で一体どうやって破滅的な事態を避け続けることができたのか?
現代の戦場である金融マーケットでも成り立っている知恵が30個ほど挙げられています。

 

 

 

さて、FX取引を上達するために読むべき本として5冊ほどピックアップしましたが

もちろん他にも優れた解説書は日本語だけでも数十冊程あります。

 

FXの学習についてざっくりと話を整理すると
書物によるものというのは全体の20%くらいではないかと私は考えています。

 

私は経済書やマーケットレポートなどを読むのは割と得意な方で
FXや商品先物を始めた当初は
仕事以外のほとんどの時間を投資本や経済書を読むことにに費やしていました。

 

ところがお恥ずかしい話、本をいくら読んでもFXの成績は上がりませんでした。

 

まあ、成績が上がらなかったとはいっても
書物を通して金利のメカニズムやアメリカの経済指標などについて予備知識があったので
全くのゼロからのスタートの方とは違って
大きなポカというのは一度もありませんでしたので
防御的な意味では大きな恩恵があったのかもしれません。

 

しかしいずれにしてもかなりの本を読み込んでも
成績が大きくプラスするのは自分で思いついた独自の勉強をするようになってからでした。

 

独自の勉強法というのはまた別の記事で細かく述べたいと思いますが
簡単に言うと、マーケットが休みの日に ひたすらチャートをプリントアウトしてみたり
トレード日記帳に書き留めてある記録から通貨ペアごとの成績を書き出してみたり
といったような 子供の宿題のような作業を始めるようになってから
自分でも驚くほど好成績を叩き出すようになりました。

 

最近はブログや書籍だけではなく
動画配信サイトでも優秀なトレーダーの方が戦略やトレードを
惜しげなく見せるようになってきましたね。

 

(但し、悪徳な金目当ての業者も多々混じっているのでかなり注意は必要です。近いうちに動画サイトの良し悪しのまとめ記事も作ろうとは思っています。)

 

 

今後ますますもって情報伝達は活字から動画に移っていきます。
さすがにこの記事で取り上げた5冊の書物ほど
情報水準の高い動画というのはまだありませんが
単刀直入に言えばアマゾンの評価で星が三つくらいの書物になら
匹敵する動画をアップロードしている有能なトレーダーさんなら既に存在します。

 

同じ内容を初心者の方に理解してもらうのであれば
当然のことながら活字よりも動画の方が負担が軽いに決まっていますので
これから FX を始める皆さんには
出来る限り動画で学習してもらった方が良いのではとも考えています。

 

そしてもっと本質的な問題として
情報を取り入れただけでは FX のトレードの腕は上がらないという問題があります。
書物にしろ動画にしろ情報を取り入れただけでは限界があって
実際にトレードで勝てるようになるためには
取り入れた情報を実際に自分で使ってみて
自分に合うようにカスタマイズするということが必要になってきます。

 

カスタマイズするというのは主に 自分のトレード記録を使って
資金管理やトレード手法を自分に合うものにカスタマイズするということですが
この記事の趣旨からは大きく外れてしまいますので
稿を改めて述べて参ります。

 

 

ともかくもこの記事で挙げさせていただいた5冊というのは
知っているとトレード上かなり優位に立てるという内容の物ばかりですので
なるべく早めに消化して戦力アップに大きくつなげていただきたいと思います。