日本でのFX取引はとても特殊です

 

実は日本のFX取引方法は世界標準から見るととても特殊です。

 

世界標準と言うか欧米基準と比べて変わっているということになると思うのですが
我々一般個人トレーダーが誰を相手にしてトレードしているかというのが全く違うのです。
もっと言うと同じ日本の国内トレードでも株の取引は欧米の基準とほぼ一緒です。

 

株取引しろ商品取引にしろ通常は東京証券取引所のような取引所があって
そこで機関投資家も一般投資家も一緒くたになって取引を行うわけですが
日本国内のFX取引だけは、くりっく365などのごく一部の取引形態を除けば
我々一般投資家はマーケットで売り買いするのではなく
自分が登録している取引業者と相対で取引を行います。

 

この特徴から色々な日本だけの特殊なルールが生まれてくるのですが
分かってしまえば簡単な話ですので
以下で我々が最大限にメリットを受けるための対処方法などを考えてみたいと思います。

 

 

まずFXの取引方式には
欧米で一般的になっているNDD方式と
日本で一般的になっているDD方式という
2つの方式があって
まあ方式の名称などはこの際どうでもいいのですが

 

簡単に言うと欧米ではお客の注文をそのままマーケットに流していて
日本ではお客の注文お取引業者が受けていることが多いと思ってください。

 

ちょっと例えば不適切かもしれませんが競馬や競輪に例えると

欧米のやり方は日本のJRAや競輪協会と一緒で
業者は一定の税金や手数料を自動的に差し引いて後は一切タッチしません。

日本のやり方は、いわゆる「ノミ屋」と同じで
お客が賭けたお金は取引業者が一旦全部引き受けてしまいます。
もちろん全て引き受けるのが危険だと取引業者が判断した場合は
マーケットに注文を出すこともあるのですが
基本的には業者の裁量に任されているようです。

 

こういった違いから欧米方式と日本方式では
メリットとデメリットがそれぞれ交錯しています。

 

欧米方式の場合は顧客が払うスプレッドや取引手数料が収入の全てですので
勢いスプレッドは日本のものより高く(広く)ななります。
例えば日本のFX業者では米ドル円のスプレッドは一銭を切っている場合が多いですが
欧米のNDD方式の業者の場合は3銭から4銭前後の場合が多いようです。

 

もちろんマーケットに直接取引を流している分
欧米のNDD方式の方が取引の透明度は高く安全です。

 

日本のDD方式の場合は顧客の損失はすぐに取引業者の利益につながりますので
10年以上前の日本でのFX黎明期には取引業者が不正をして
顧客のポジションを意図的にロスカットさせたり
不正は行わないまでも、顧客のトレードのほとんどすべてを引き受けていたために
顧客が大きな利益を上げた際に払いきれなくなり倒産した業者などが問題になりました。

 

現在では日本の業者はレバレッジを大幅に引き下げられたり
監督官庁から会計状態に厳しいチェックが入ったりして
以前ほどの露骨な利益追求はなくなったようですが
為替レートがブラックボックス状態なのは変わっていませんので
2015年のスイスフランショックのような大事件が起こる素地が残っています。

 

また
欧米の業者では「ゼロカット」といって
どんなに激しく為替レートが動いたとしても
証拠金として業者に預けておいたお金以上に支払い義務が発生することはありませんが

日本のほとんどのFX業者ではまだこのゼロカットを導入していないため
上述のスイスフランショックのような事態が起きると
ブラックボックス化している業者の為替レート管理コンピューターの中で
顧客に不利なレートが作られてしまうという問題も残っています。

 

ここまで見ると日本のDD方式は随分と顧客は不利なようにも見えますが
そもそもスイスフランショックが起きた最大の原因は
スイス当局の無茶苦茶な為替操作にありますし
今後あのような極端な事態が何度も起きるととても考えられませんので
スプレッドが非常に安いというメリットを考えると
一概にはどちらがいいとも言い難いと思います。

 

日本の金融庁などは
資金関連のトラブルなどが発生した場合に日本の法律がカバーできないという理由で
外国の取引業者を使ったFX取引は自己責任でもあり好ましくもないとしていますので

 

ここから先は私の個人的見解になりますが

日本では25倍程度に抑えられているレバレッジが
取引業者の所在国によっては800倍などの超高倍率が認められている場合もありますし
つまり日本よりはるかに少額の資金で大きな取引を行うこともできます。

 

もちろん大きな取引を行えばそのぶん資金がなくなるのも早いのは当然ですが
それは投機取引である以上どこで行ってもついてまわる話ですから
今後も本気でFXで利益を上げて行こうとするのであれば
ごく少額で体験しておいてもいいのかもしれません。

 

さて、実際に海外のFX業者に入金をして取引をするかどうかはともかくとして
MT4(世界共通で使われているFX用プラットホーム)を
デモ口座で使うために口座を開くと言う裏技的な使い方もあります。

 

日本の業者でも楽天証券などで口座を持っていればMT4を使えるのですが
1つのアカウントでは1つのチャートしか開けませんので
複数のパソコンでチャート画面を開きたい場合などは
とりあえずリアルトレードはするつもりがなくても
海外業者にデモ口座だけ開いておくと便利です。

 

記事の題名からだいぶそれてしまいましたが
FXとずっと付き合っていくのであれば
分析ツールとして非常に優秀なMT4との付き合いも避けられませんので
なるべく早い段階で世界標準のMT4を導入することをお勧めします。